窓と躯体のメンテナンス

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次に、窓廻りのメンテナンスについて考えましょう。

アルミサッシの場合は故障しない限り、サッシ自体はかなり寿命が長いものです。
ただサッシに使用されているプラスチック部分は日光で劣化しやすいので、プラスチックパーツの劣化が原因で交換になる場合もあります。
補修用のパーツが入手できれば修理が可能ですが、古いサッシのパーツは入手が難しいことも多いのです。

木製サッシについては、施工がしっかりしていれば、材料の変形を調整することが主なメンテナンスになります。
木部分が乾燥や濡れることを繰り返すと、変形して隙間が出来たり閉まりにくくなることもあります。
そこで木材や取り付け金物を調整して、隙間をなくしスムーズに操作できるようにメンテナンスを行います。

スチールサッシは、定期的なメンテナンスが必要です。
鉄は錆びやすいので、保護塗装が剥がれると すぐに錆が進んで交換が必要となってしまいます。
そこで塗装部分について、定期的な塗り替えのメンテナンスが必要となるのです。
最近の住宅でほとんど使用されないのは、このあたりが原因といえるでしょう。

窓と壁の間には、コーキングと呼ばれる防水部分があります。
この部分は10年程度で硬化して防水性能が弱くなるので、定期的に点検を行い、必要に応じて交換する必要があります。

窓のメンテナンスポイントはコーキングの部分で、その他は不具合の修理が主なメンテナンスとなります。


躯体に関しては、シロアリ対策の薬剤処理が定期的に必要です。
シロアリを防ぐ薬は徐々に効かなくなるので、定期的に薬剤処理を行う必要があるのです。
温暖湿潤な地域の方がシロアリ被害の危険性は増えますから、メンテナンスも頻繁に行う必要があります。

木部に腐れがある場合、その部分に雨漏りした水が入ってきたり、雨漏りした水が溜まりやすくなっていることが考えられますから、原因となる雨漏り部分の改良工事も必要となります。
結露によっても木部に腐れが生じますから、しっかり原因を特定して、改善する工事を行うことが大切なのです。
住まいの躯体の広範囲に腐れや傾きがある場合については、工事不良や地盤不良が原因の場合が多いので、メンテナンスというより大規模な改修工事になってしまいます。

躯体に関してのメンテナンスのポイントは、シロアリ対策水対策の二つが重要です。
どちらも木材が傷むと住まいの強度も大きく下がってしまうので、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
その他の原因に関しては工事不良や地盤が原因の場合も少なくないので、その不都合部分の大規模な改善工事が必要となります。
工事不良の場合は、住まいの工事を施工したハウスメーカーや工務店などに改善工事を請求することもあります。

                                                            20110908更新

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