上手な返済方法

--効率的な住宅ローン3  住まいのお金の研究室--

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住宅ローンの返済方法には、いくつか種類があります。
元利均等返済と元金均等返済の二つの返済方法があり、金利に関しても固定金利と変動金利とがあります。

住宅ローンの返済方法で最も一般的な方法は、元利均等返済です。
月々の返済額は金利返済分と元金返済分の合計となりますが、この合計金額が毎月一定額になるような返済方法の事です。

毎月の返済額が一定で家計の計画が立て易いので、住宅ローンを利用する際に良く使われる返済方法となっています。
しかし元金均等返済よりも元金が減りにくく、結果的に支払う金利の総額が大きくなってしまう点が欠点といえるでしょう。

元金均等返済は、元金返済額を一定にする住宅ローンの返済方法です。
初期の返済額が大きく、月々の返済額が変わる点が欠点です。
しかし支払う金利の総額が元利金等返済より少なくなるという利点があり、また後々の返済額が減るので、残った分でリフォームやメンテナンスなどを行いやすくなる返済方法ともいえます。
また子供の成長による進学費用など、将来的に毎月の支出が増えることが予想される場合にも、返済額が下がっていくので有利です。
ですから支払い始めの時期の高額な返済が可能であれば、元金均等返済の方が有利な返済方法となるのです。



金利に関しては、返済期間中金利が変わらない固定金利を採用する住宅ローンと、返済期間中の金利水準の変動に応じて金利が変化する変動金利を採用する住宅ローンがあります。

単純に同じ金利水準(つまり同じ日時)での金利を比較すると、変動金利で融資を受ける方が金利が低くなる傾向があります。
そこで将来的に金利が上がらなければ、変動金利で借りたほうが返済総額を減らすことが出来ます。
しかし2011年現在では日本の金利は異常に低い状態なので、変動金利の場合は将来的に金利が増えてしまう危険性が高くなります。

フラット35は固定金利型で、通常ローンでは最長20年の固定金利しか出来ないのに対して35年にわたる固定金利が採用されています。
財形住宅融資は5年ごとに金利が見直される5年固定金利を採用していることが多く、固定と変動の中間的な金利を採用しているといえるでしょう。


住宅ローンの返済方法については、現在の収入で返済に余裕がある場合は元金均等方式が有利で、そうでない場合は元利金等返済を採用しましょう。
金利の種類については現在は金利水準が相当低いので、固定金利による返済の方が有利で、将来的にも金利上昇が無いので安心できます。
ただし返済期間を短く設定した場合には、元々の金利自体が低い変動金利による返済の方が有利になる可能性もあります。

                                                            20110910更新

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