住宅系ローンいろいろ

--効率的な住宅ローン2  住まいのお金の研究室--

住まいのお金の研究室


住宅資金の一部をローンでまかなう場合、民間住宅ローン・フラット35・財形住宅融資などの中から融資元を選ぶことになります。
旧来の住宅金融公庫は住宅金融支援機構に変わり、個人住宅の融資は民間と提携して行うフラット35に一本化されました。

民間住宅ローンは、民間の金融機関独自の住宅ローンのことで、各金融機関によって金利や融資条件はまちまちです。
一般にフラット35と比較して、住宅の大きさや自己資金の比率などの融資条件は緩いのですが、金利は高い傾向があります。
各金融機関によって特徴があるので、あなたが利用可能な銀行や金融機関の幾つかに問い合わせて 比較を行うことが大切です。


フラット35は、最長35年間の固定金利型の住宅ローンで、保証料や繰上返済の手数料が掛からないという特徴があります。
物件検査と呼ばれる、住宅の断熱・耐久性などについて独自の技術基準に適合した住宅として設計、さらに工事内容の審査を受ける必要があります。
また新築住宅では、建築基準法に基づく検査済証が交付されることも必要となります。

金利は各金融機関によって異なりますが、平均は2.5パーセントを切っています。
また、一般の火災保険に入る必要があります。
融資額の上限は最高8000万円までで、建築費の100パーセントまで借りることが出来ます。

融資の対象になる建物の条件は、床面積70平米以上で、屋根・外壁・床下に所定の厚さ以上の断熱材を施工する必要があります。
また、耐火構造、準耐火構造または耐久性基準に適合することが必要になります。
現在の標準的で真面目に作られた住宅であれば、床面積以外については、ほとんどコストアップ無しに適合出来る内容といえます。

フラット35の場合、民間ローン同様金融機関によって金利に差が有ることに注意が必要です。
また建物の設計内容や手続きにも関わってくるので、住まいを依頼する際は、設計者にフラット35の融資を受けることを伝えておくことも大切です。

またフラット35には、特定の性能を満たす優良住宅については、金利を当初10年間に対して0.3パーセント優遇される制度があります。
平成23年9月30日までに申し込むと、1.0パーセントの金利優遇となります。
    詳細はフラット35の優良住宅取得支援制度 (別窓) で紹介しています。

さらにフラット50と呼ばれる、最長50年返済の住宅ローンもあります。
しかしさすがに返済期間が長すぎる上に自己資金が40パーセント必要なので、特別な事情が無い限りは、あまりお勧めできません。



財形住宅融資は、5年ごとに適用金利を見直す5年固定金利制で、財形貯蓄残高の10倍の額(最高4,000万円)まで、住宅価格の80%を限度として融資を受けられます。
融資を受ける場合は、1年以上貯蓄を続け、50万円以上の残高があることが条件となります。
フラット35と併せて融資が受けられるという特徴がありますが、融資の条件に床面積280平米以下などの条件があります。
金利はフラット35など他の融資に比べても低いので、現在 財形貯蓄を行っている人は、ぜひ活用しましょう。
ただ5年毎に金利の見直しがあるので、ローンの期間を短くして金利上昇のリスクを抑えることが、上手な使い方といえるでしょう。
会社に勤めている場合は各企業でも財形融資を行っているところが多いので、勤め先で財形貯蓄を行っている場合は問い合わせて見ましょう。

                                                            20110910更新

住宅系ローンの概要 <<< 住宅系ローンいろいろ >>> 上手な返済方法

準備できる資金 土地の金額 建物の金額 備品の予算 税金
住宅ローン 補助金を活用 メンテナンス 総合的に見る シミュレーション

住まいのお金の研究室

copyright 2007-2016 kazu All Rights Reserved