次に、住宅系ローンについて見ていきましょう。
一般には、欲しい住宅はこれ位の金額だから これだけのローンが必要だと考える場合も多いのですが、先に欲しい金額を考えてしまうと、ローンの支払い金額を無理しがちになります。
そうなると、ローンの支払いが終わるまで生活の厳しい状況が続くことになります。
昔のように収入が確実に増えているような好景気が続けばいいのですが、過去のバブルの崩壊や現在の大不況などを考えても、ローンを支払っている期間中 常に収入が上昇するということは非常に難しいことです。
また現状が好景気の職種であったとしても、将来も継続して高収入が得られるのか否かと言う点では微妙でしょう。
将来の収入を正確に予想することは不可能なことですが、考えることや想定することが重要なのです。
現状の生活で返済の限界まで借りてしまうと、将来の生活の変化が少しであっても、生活や家計に大きな影響が出ることになります。
しかし少しでもローンの返済に余裕があれば、将来の多少の変化には対応出来ることが多いものです。
ですから住宅ローンを利用して住宅を取得する場合、現状で支払える金額と同時に 将来も継続して支払いが出来ること を考えることが大切なのです。
まず無理せず返済することができる返済額を考えて、住宅ローンの借り入れが可能な金額を決めましょう。
そして資金の合計が希望する住宅の価格に満たない場合は、自己資金が増えるまで時期を伸ばすか 住宅に掛かるコストを少なくする(住まいを小さくしたり仕上を簡素にするなど)ことを重視するべきです。
元金均等返済の場合(効率的な住宅ローン の部分で解説しています)を除いて、毎月のローン返済額を無理することは避けましょう。
20110902更新