設備と庭造り

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次に、住宅の設備部分のコスト削減について考えましょう。
電気や給排水の設備機器は、内装と並んでリフォームの機会が多いパーツです。
機器類の耐久性は10年前後のものが多い為、10年から20年くらいすると交換が必要になる場合が多くなるのです。

この耐久性については、一流メーカーの製品であれば、機器の価格にはほとんど関係ありません。
使用している材料は耐久性に多少関係しますが、そのコストを掛けた耐久性が高い部分が劣化する以上に、他の部分の劣化が原因で設備を改修することが多いのです。
さらに新しい機能を備えた設備はトラブルが生じる可能性が高くなりますから、無用な高機能をもつ設備機器は無駄ともいえるのです。

また最新機能がついている機器は高価なものが多いので、通常必要のない 過剰な機能を持つ設備機器はコストダウンの重要なポイントとなります。
名前の知れた有名メーカーの製品ならば、安いグレードの機能でも、普通に使うには十分な機能を持っているものです。

住宅設備機器のコストダウンで注意することは、設備機器の容量は減らさないことです。
エアコンや給湯器のような設備機器の容量は、建物の大きさや設備の内容で決定します。
そのような設備機器の容量を減らすと、電気のブレーカーが簡単に落ちたり、お湯の出る量が不足したり、冷房能力が不足したりするという、かなり重大な不都合が生じてしまいます。
そこで、住まいに適した設備機器の容量確保は重要なのです。
(ただし、空調などで他の機器(ファンヒーターなど)との併用が前提の場合は除きます。)

後々のトラブルやアフターケアを考えると、名前の通ったメーカーの製品からローコストの製品を選ぶことが一番のコスト削減方法なのです。
目立った最新機能が備わる機器は高価な場合も多く、必要最小限の機能に抑えれば、設備機器のコストはかなり下げることが出来ます。


門・庭については、コストダウンのためには、絶対必要なものを判断することが大切です。
門や庭造りは防犯上どうしても欲しい場合と地区協定などで決まっているものを除いては、当面無くても困らないものも多いのではないでしょうか。

また新居に住み始めてしばらくしてようやく、本当に必要な庭造りが見えてくるものです。
ですから、新築時には必要最小限の庭造りに抑えること、これがコストダウンのポイントになります。

                                                            20110902更新

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