資金計画をシミュレーションする 例2

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ここでは、住まいづくりの資金について実際にシュミレーションを行います。
予算を土地と建物込みで2000万円に抑えるのが目標です。


国土交通省 土地総合情報ライブラリー
で福岡県糟屋郡新宮町を設定、その周辺を調べると平米あたり6.0万円なので、平米6万円と想定します。
住居専用地域で、敷地は少し広めに120平米を想定すると720万円。
必要な経費を含めて土地関係で800万円を想定します。

残った建物にかけられる金額は1200万円となります。
別途工事費の25パーセントを引くと建物本体で900万が精一杯で、在来木造の個人住宅の工事単価は九州で15万円とすると60平米となります。
これではちょっと小さすぎですから、再検討します。


そこで、土地をもう少し離れた安価な場所で考えると、平米あたり4.0万円の場所があります。
海沿いの土地という点が少し気になりますが、景色は良さそうなのでこちらに変更です。
同じく120平米で480万円、経費などを含めて520万円を想定します。

建物その他にかけられる金額は1480万円です。
別途工事の25パーセントを引いて1110万円、在来木造の個人住宅の工事単価は九州で、14万円まで抑えると想定。
すると約80平米で若干小さい住まいとなりますが、将来の増築を見越した計画で対応することにしましょう。
ここで無理をすると将来の生活が不安となります。
将来余裕が出来たら増築すればいい、と自分に言い聞かせましょう。

住宅は増築の為に土地を残したいので2階建てとし、リビングからダイニング・キッチンをワンルームにして水廻りをコンパクトにまとめます。
2階のトイレは省略、子供部屋は小さめにして建物の面積を抑えます。
80平米であれば、家族4人の為の住まいであれば十分なスペースを確保できそうです。


ここで、ローンを使用するケースを考えます。
自己資金を500万円として、ローンは1550万円(50万円は手数料他の予備費です。)を想定します。
金利3パーセント 20年での返済を想定すると、元利金等返済で月55,459円の1.55倍で月々8.6万円程度の返済額となります。

これだと現在の家賃と住宅資金の貯金を足した金額である月々10万円より低いので、多少交通費の増加や税金がかかっても大丈夫のようです。
将来余裕が出来たら、繰上げ返済も考えましょう。
そうすれば、将来の増築やメンテナンスもやり易くなります。

                                                            20090206更新

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