バリアフリー化リフォームの中で、玄関・階段・廊下部分に行なうリフォームの代表的な例を見ていきましょう。
バリアフリー化リフォームの工事内容の設定条件は、各部分ごとに表記しています。
玄関ポーチにスロープを設置する 巾1mで長さ4m、高低差250mm | |
材料、仕様 | 参考コスト |
スロープ面タイル貼り、土間コンクリートt120、ステンレス手摺4m | 400,000円 |
スロープ面タイル貼り、土間コンクリートt120、手摺なし | 350,000円 |
スロープを設置する場合は、出来るだけ長く、勾配(通路の斜面のきつさ)を少なくすることがバリアフリー化リフォームのポイントです。
外部用手摺は意外に安価なので、安全の為には手摺の設置がお勧めです。
段差解消リフトを設置する リフト設置、ピットコンクリート打設 | |
材料、仕様 | 参考コスト |
電動油圧式リフト、昇降高さ500mm 個室外部に設置、通路含まず | 700,000円 |
設置位置によっては、庇を設置する必要が生じます。(多少の水は大丈夫ですが、雨がかり部分には庇が必要です)
またリフトまでの通路を確保することも必要です。
内部に手摺を設置する | |
材料、仕様 | 参考コスト |
玄関立ち上がり用の縦手摺 L型長さ600mm高さ900mm | 40,000円 |
廊下の横手摺 直線長さ2m+2m | 45,000円 |
階段の斜め手摺 直線階段、手摺長さ4m | 65,000円 |
手摺の下地は有るものとします。
バリアフリー化リフォームの基本である手摺を設置する場合は、一度に全ての手摺設置を行うべきです。
手摺設置のリフォームを数回に分けて依頼すると、その都度、運搬や人件費が追加になるので、トータルコストが上昇してしまいます。
階段昇降機を設置する 階高3m、設置部分の補強なし | |
材料、仕様 | 参考コスト |
直線タイプ | 750,000円 |
U字タイプ 外廻り | 1700,000円 |
階段昇降機はコストも高いですが、階段が他の家族には使いにくくなる点にも注意が必要となります。
特に大きな物を抱えて階段を上がる際には、かなり邪魔になります。
階段の巾が狭くなる上に、椅子部分やレールが廊下部分まで出てくるので、ぶつかったりすることもあります。
また階段の形状などによっては、昇降機を設置できないこともあります。
2009年のバリアフリーリフォームコストと比べると、設置しやすい手摺やスロープなどの価格は若干下がっていますが、採用例が少ない階段昇降機は若干高くなっています。
注)コストには地域差や各業者による差があります。
住まいのバリアフリー化リフォームコストは毎年少しずつ変わっています。
そこで各部分のコストの流れを比べるために、過去のコストも掲載しています。
2009年更新 玄関・階段・廊下のバリアフリー化リフォームのコスト 別窓で開きます
20110910作成