崖対策と軟弱地盤

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次に敷地周囲との段差による崖崩れの防止対策について見ていきましょう。

隣地との段差が大きい場合は、崖崩れを防ぐ為の対策が必要となります。
法律では、崖から一定の距離 離して建物を配置すれば、特に擁壁など崖崩れを防ぐ工事は必要無い事になっています。
しかし現実としては隣地に迷惑をかけない為にも、擁壁や芝貼り その他の崖崩れを防ぐ工事が必要となります。
間知ブロックと呼ばれる擁壁は平米当り3万から4万円程度必要で、土崩れを防ぐのり面緑化(芝貼り)には平米当り数千円必要です。

また、建物を崖の近くまで建てたい場合は、擁壁を法規に適合した安全性の高い工法で行い、検査を受ける必要があります。
このような擁壁を設置するには、かなりの費用がかかります。
新しく崖地の土地を入手する場合、住まいの設計を工夫する必要があります。
普通の作りの住まいを建てたい場合には、法規に適合した擁壁が作ってあることを確認しましょう。


敷地が軟弱な地盤の場合、土地を改良する工事が必要な場合もあります。
特に元々田畑だった土地や盛土を行った土地などは地盤が軟弱な可能性が高くなります。
新たに地盤調査を行うと3万円程度かかりますが、安心して住まいを建てるには重要なチェックとなります。
新たに土地を入手する場合は、地盤調査が済んでいて、地盤の強度が住まいを建てられる程度あることを確認しましょう。

住まいを建てる敷地の地盤の状態と住まいの構造次第では、地盤を改良する工事を行ったり、建物の基礎を補強する必要が出てきます。
この場合は工事の費用がかなり高額になるので、資金計画に余裕を持たせる必要があります。
住宅で地盤改良を行う場合は面積が少ないので割高になり、平米当り1万円から1.5万円程度かかります。


地盤調査の費用は、単独で依頼すると建物工事に含めて行うよりも高額になる傾向があります。
土地を含めた住まいトータルでの工事金額を安くしたい場合は、土地入手前に設計者を決めて相談する方法もあります。

                                                            20110902更新

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