住まいの床部分に掛かるコスト・お金を見ていきましょう。
床については、材料の違いによるコストの違いがほとんどになります。
下地はいくつかの種類が考えられるので、ここでは含みません。
また工事費も、多くの場合で大工工事や内装工事に含まれる為に含みません。
以下の表で、単価とは平米あたりに掛かる金額のことで、参考コストは下記の条件でかかる金額の総額を示します。
当コスト表での標準モデル
外部に関しては、温暖な地域、1階2階とも60平米、高さは各階3Mとします。
内装に関しては、標準居室は8畳間、床面積12平米、壁面積25平米とします。
その他の設定条件は各部分ごとに表記します。
床材の違いによるコストの比較 一部屋分8畳、12平米を想定します。 | ||
材料、仕様他 | 単価 | 参考コスト |
ヒノキ無垢フローリング 厚15mm | 8,000円/平米 | 96,000円 |
ナラ無垢材フローリング 厚15mm | 12,000円/平米 | 144,000円 |
サクラ無垢フローリング 厚15mm | 12,500円/平米 | 150,000円 |
パイン無垢フローリング 厚15mm | 8,000円/平米 | 96,000円 |
チーク無垢フローリング 厚15mm | 16,000円/平米 | 192,000円 |
フローリング合板 厚12mm、オーク突き板 | 7,000円/平米 | 84,000円 |
フローリング合板 厚12mm、マツ突き板、縁甲板タイプ | 10,000円/平米 | 120,000円 |
天然コルクタイル 厚5mm 下地合板除く | 10,000円/平米 | 120,000円 |
プラスチックタイル 厚3mm 下地合板除く | 3,000円/平米 | 36,000円 |
ビニール床シート 厚2mm 下地合板除く | 3,500円/平米 | 42,000円 |
タタミ1級品 長さ1,800幅900厚さ55mm 下地板除く | 20,000円/枚 | 180,000円 |
スタイロタタミ 長さ1,800幅900厚さ55mm 下地板除く | 13,000円/枚 | 104,000円 |
スリムタタミ 長さ1,800幅900程度厚さ15mm 下地合板除く | 18,000円/枚 | 144,000円 |
カーペット ナイロン系 厚5mm機械織 下地合板除く | 5,000円/平米 | 60,000円 |
カーペット 毛 厚5mm機械織 下地合板除く | 9,000円/平米 | 108,000円 |
タイルカーペット ナイロン系 厚6.5mm 下地合板除く | 7,500円/平米 | 90,000円 |
フローリングでは、無垢の安価な材と合板系とを比べると、あまりコストの違いはありません。
ここでは記載していませんが、銘木になると平米20,000を超える製品もたくさんあります。
また無垢のフローリング材は節の有無などのグレードにより、大きな価格差が生じます。
2009年と比べると、大きな価格差はありません。
コルクタイルはフローリングと同等のコストですが、滑りにくく柔らかいので洗面所などで使用します。
プラスチックタイルやビニール床シートは安価ですが、欠けたり剥れたりすることが多い点や、濡れると意外に滑りやすい点には注意が必要です。
タタミは本タタミ(1級品)はちょっと高価で、スタイロタタミは合板フローリングと同等のコストです。
フローリングと同等の厚みしかないスリムタタミは若干高価ですが、段差を無くすバリアフリー仕上には便利です。
スリム畳は2009年よりも安価となり、採用しやすくなりました。
カーペットはナイロン系は安価ですが、毛織りはフローリング並みです。
また織り方でもコストが大きく変わり、一般的なタフテッドと呼ばれる織り方は比較的安価ですが、ウィルトンと呼ばれるデザインの自由度が高い高級な織り方になると、倍くらいの金額になります。
床はデザインも大切ですが、それ以上に触ったときの感触や滑りにくさやなどが大切です。
また耐久性も大切で、傷を気にする場合は傷つきにくい塗装を行ったフローリングが有利ですが、長持ちさせたい場合は突き板が剥れやすい合板フローリングより無垢のフローリングがより効果的です。
床材については、期待する性能や機能とコストとのバランスが大切なのです。
注)コストには地域差や各業者による差があります。
住まいのコストは毎年少しずつ変わっています。
そこで各部分のコストの流れを比べるために、過去のコストも掲載しています。
2009年更新 床部分のコスト 別窓で開きます
20110903作成